高校数学


高校数学に関する考え方、取り組み方をまとめてみました。人によっては違う考えの人も勿論いると思います。

これは私がこの15年間の数学の授業で見えたこと、実際に大量の問題を自分自身で解いて感じたことをまとめて

います。



■はじめに

数学は積み重ねの学問です。中学時代の内容がよく分かっていなければ、高校生でもその部分まで遡って理解

する必要があります。仮に中学時代に数学の成績が優秀だったとしても、高校数学が必ずしも得意になるという

保証はありません。いや、中学時代は数学が得意でも、高校生になったら苦手科目になってしまったという人

も意外と多いように思います。

では、どうしたら良いのでしょうか。

それは一つ一つの用語の定義、定理、公式を面倒くさがらずに理解し、演習でも分からない箇所を一つ一つ丁寧に

つぶしていくことに尽きるように思います。数学は本当に誤魔化しがきかない科目です。その場は誤魔化せても

いつか必ずしっぺ返しがきます。



■数学は暗記科目?

誤解を恐れずに言えば、基本、標準レベルの典型問題であれば数学は暗記科目と言ってもいいのかもしれません。

正確に言えば、理解を伴う暗記のことです。理解を伴わない丸暗記はNGです。

ところが難易度が上がるにつれ初見の問題がドンドン増えてきますので、今まで数学は暗記科目だと割り切って

きた人はここから苦戦すると思います。

最初の基礎フェーズは暗記の要素が強いですが、やはり最終的には数学は深く思考する学問です。



■数学の勉強の進め方



*どのフェーズでも重要なのは、復習(間違った問題の解き直し)です。ここを確実にやる習慣が身に着けば、

早晩数学は得意科目になると思います。




■高校数学問題集の個人的な評価

私が塾で使用している問題集(全部とは言いませんが、9割は自分で解いています)の紹介です。

あくまで個人的見解なので、人によっては違う評価になるかと思います。

巷でメジャーな「青チャート」や「フォーカスゴールド」は塾では使用していません。理由は、殆どの進学校は

このどちらかを使用しており、学校で解く問題と重複するのを避けるためです。





基礎編




応用編






■最後に

繰り返しになりますが、やはり大切なことは次の3点です。


@基本の理解の徹底

とにかく一つ一つのことを誤魔化したり、すっ飛ばさず丁寧にやること。

そうしないと、定期考査レベルはクリアできても、いつかはばれるときが必ずやってきます。


A誠実に復習をする

解けなかった問題、不正解になった問題は、解説を熟読、納得し、必ず白紙を持ってきて解き直すこと。

やたら計算が複雑で長いケースは、(計算に自信がある人は)計算過程は省略して、ロジックの確認

だけでも結構です。

B自分の頭で考える

どれだけ素晴らしい先生に習おうと、どれだけ素晴らしい問題集を持っていようと、一番大事なのは

自分の頭で考えること。他人や参考書に頼ってばかりではいつまで経っても真の実力はつかないです。

そして、そのときに強く意識して欲しいのは好奇心、関心、興味を持って取り組むことです。

やはりエンジョイしながらやらないと、視野も狭くなるし、柔軟な発想も出てこないように思います。