2024年4月1日 新年度スタート


新メンバーも加わり、今日から新年度スタートです。また新たな気持ちで初心を忘れず、頑張っていきたいと思います。


本年度も宜しくお願い致します。



さて、ここからはいつものブログと違って当塾の歴史を振り返ってみたいと思います。仰々しく聞こえますが、


大した話ではありません。私がこの個人塾を作ったのは2008年、私が43歳のときです。それまではIT企業で


ITエンジニアとして約20年間サラリーマンをやっていましたので、大手塾に勤めた経験は無いし、個別指導塾での


教室長や講師の経験も全くありません。ですので、学習塾ビジネスは全くのド素人であり、期待よりも不安の方が


大きかったです。ただ、サラリーマン時代に客先や社内でパワーポイントを使ってのプレゼン経験は豊富でしたので、


人に説明したり、教えるという行為は得意な方だったと思います。また、高校時代はZ会の数学で1回だけ全国


ベスト10に入ったこともあったので、何とかなるだろうと思っていました。(完全に自惚れですね ^^)


そうは言っても、実際生徒がいないことには授業はできませんので、まずは生徒集めに集中しました。


ネットや本で調べると、生徒獲得には新聞の折り込みチラシ、ポスティング、校門前でのチラシ配布、立て看板、


電柱へのポスター貼り等、いろんなことが書かれていました。


しかしながら、私は根本的に営業行為はあまり好きではなく、正直どれもやりたくありませんでした。^^


特に、校門前でのチラシ配布。これは自分には向いていないし、無理です。そして、消去法で消していったら、


新聞の折り込みチラシしかありませんでした。それでも、どのように広告を作ったら良いのかも分かりませんし、


どのようなプロセスが必要なのかも分かりません。


1から全部自分で調べて、一つ一つやるべきことをやっていきました。


特にチラシは何を書けばいいのか分からず、実績も何も無いわけですから、何もアピールできません。よって、


自分の思いを熱く語る位しかありませんでした。そして、最後は黒の小さい字だけびっしり埋まった異様なチラシが


完成しました。見た目は目立ちます。何の写真も無く字だけでしたのでインパクトはあったと思います。^ ^


「しかし、こんなチラシで本当に大丈夫なのか?」 不安は増すばかりです。


そして、6月前半にその変わったチラシが新聞に折り込まれました。私の計画だと、少なくとも当日電話が最低3本は


鳴る予定でしたが、固定電話も携帯も何の問い合わせもありません。その日は、何もなく次の日に期待しました。


そして、初日同様翌日も反応なし。そこで思ったのは「本当にチラシ撒かれているんだろうか」、「もしかして電話壊


れている?」、「やっぱあの字だけのチラシはまずいよなあ」。いろんな思いが交錯し、あきらめの気持ちにも変わって


きました。そうして1週間が経ち、状況は同じでした。「あーあ、終ったな」、「またサラリーマン戻るか?嫌だなぁ」


そう思っていた矢先、2週間くらい経ってようやく一本の電話が鳴りました。「チラシ見たんですけど、お宅塾やってい


るんですか?」と1人の保護者からの問い合わせでした。^^



そして、チラシを撒いて1カ月くらい経ったでしょうか。幸いなことに結局13人が新規に入塾することになりました。


「よしっ、これで授業に集中出来る!」


そう思ってた自分が非常に甘かったです。中学生に対して授業を開始したわけですが、想定外の事が次から次に起き


自分の見通しが甘いと痛感させられたのでした。(5月1日に続く)





2024年3月8日 合格おめでとう!




Mさん、長崎大学・医学部医学科合格おめでとうございます。


今日は自分が受験生になったかのように、朝から心臓バクバク状態でした。笑


午前10時過ぎに合格の電話


これほど熱くガッツポーズをした合格は無いです。間違いなく血圧20くらい上がったと思います。^ ^



ここから今年度の総括をします。



■Mさん(久留米大附設高) 長崎大学・医学部医学科


Mさんが入塾したのは、丁度コロナ禍の中3のときでした。それから丸4年が経ち。国立大学の医学部に合格した


ことはとても感慨深いものがあります。4年間、彼女を間近で見てきた私は、勿論彼女の才能の高さを感じて


いましたが、それ以上に真面目で非凡な努力家だったことを思い出します。特別な学校行事を除いて殆ど塾を


休むことなく、毎週土日の2回、塾に通い続けました。正直なところ、遊びたいときもサボりたいときもあった


でしょう。それでも、彼女は継続して努力を重ね、その姿には敬意を表します。また私は毎週数学の宿題ノート


を渡し、彼女に解いてもらっていました。勿論、中には非常に難易度の高い問題も含まれていたため、間違っている


ケースもありましたが、翌週にはきちんと解き直し、再提出していました。このような小さな積み重ねを大事にする


生徒だったので、指導する側としても非常にやり易かったです。



共通テストでは、本人の期待値に達していなかったかもしれませんが、二次試験の配点が高いため、全然逆転は


可能だと考えていました。そして、熊本大、大分大、宮崎大、広島大の医学部・医学科の数学の問題だけをピック


アップした塾内テストで、殆どが正答率が9割近くいっていたので合格を確信しました。


英語も長文、自由英作文で同様に十分及第点に達していました。あとは本人が冷静に自分の力を出し切れば合格すると


確信していました。そして、結果は合格でした。将来は、立派な医師になって活躍することを期待しています。




■Oさん(筑陽学園高) 九州大学・医学部保健学科


Oさんが入塾したのは、同じくコロナ禍の中3の夏でした。当初、数学が苦手だということで、塾では筑陽の定期


考査対策に力を入れていました。しかし、苦手だと言いながらも、私の説明をしっかりと理解しており、数学の


定期考査では90点以上をとり、クラスで2番という優秀な成績を収めていたため、その結果を聞くのがいつも


楽しみでした。


高3の受験生になると、新たな課題が残されました。それは体育会系の部活動を高3の夏まで続けなければならなかった


ことです。本当に本番までに準備が間に合うのか、時間との勝負でした。うちの塾では入試前半年間はテスト漬けに


なりますが、毎週行われる塾内テストは正直厳しかったです。


ただし、九大医学部・保健学科の入試問題よりも難易度が高い問題ばかりだったため、、解けなくても深刻


には捉えていませんでした。むしろ、復習をしっかり行えば、簡単な問題を多く解くよりも効果があると信じて


いました。そうして迎えた共通テストでは、数2Bで80点をとり、結果オーライでした。その後、防衛医科大の


二次試験に合格し、九大(総合型or前期試験)の結果を待っていました。そして九大に合格しました。


一番の転機は、やはり部活を引退した8月でした。そのとき、受験生としての自覚を促すために、かなり厳しい話を


しました。その後、「後はやるしかない!」という気持ちが強くなり、目の色が変わったように感じました。



彼女は将来海外(アフリカやアジア?)で活躍したいと考えています。九大で様々な経験を積み、それを糧にして、


将来活躍してほしいと思います。





2024年3月1日 今度は公立高校受験、後期試験


国公立大学前期試験も無事終わり、合格発表は先ですが取りあえずホッとしています。


後は福岡県の3月5日の公立高校入試、3月12日の国立大後期試験です。




来月から新学年、新学期が始まります。


新しい塾生も何人か入ってくるでしょうし、当塾も色々変化していくことでしょう。


しかしながら、勿論変わらないものもあります。



それは、「当たり前のことを当たり前にやる」です。



具体的に当たり前のことを書きます。


1.毎日Action Planを紙に書き(またはスマホに入力し)、それをやり遂げることに全力を注ぐ。


2.好奇心、興味を持って勉強に取り組む。嫌々苦行のようにやっても頭に入ってきません。


3.分からないところ、納得いかないところは、ネットで自ら積極的に調べる。


4.予習より、復習を大事にする。特に、解けなかった問題は必ずどこで間違えたのか、どう解けばいいのか


丁寧に1つ1つ確認し、再度解き直しをする。


5.受験生はちょっとした空き時間を有効活用する。(例えば英単語の暗記など)



これらはどれだけ世の中が変わろうと、テクノロジーが発展しようと、不変のものだと思います。


当たり前のことを当たり前にやれば、当然それに見合う素晴らしい結果はついてきます。


この原点を忘れず生徒の皆さんには頑張って欲しいし、私もそうしたいと思います。





2024年2月1日 いよいよ 


共通テストも無事終り、残るは前期試験(場合によっては後期試験も)のみです。


塾生の共テの結果は人それぞれですが、2次試験の配点が高いところを受験する人が多いので、最後の最後まで


結果がどうなるのか分かりません。共テで800点を超えていても、2次試験の大問1つか2つでいとも簡単に


逆転されます。合格のチャンスは十二分にあるので、最後の最後まで強い気持ちをもって頑張ってほしいです。




この半年間、高3生に数多くの数学テストをやってきて、数学に関して思うところを書いてみたいと思います。


数3編


メインは積分の面積や体積を求める問題ですが、解法を思いついても問題によっては積分の計算ががやたら


煩雑で、中々正解に辿り着けないケースも出てくるように思います。特に、置換積分、複数回の部分積分、特殊な積分


の計算はやっかいなので、常日頃から積分の計算の計算に慣れ親しんでおく必要があります。具体的には、高3の秋からは


毎日1,2問積分の計算をすることをお勧めします。微積、特に積分だけやっておけば数3はOKなのかというと、そう


ではありません。他の複素数平面、曲線、極限も融合問題として出題される可能性が高いので、やはり気は抜けない


ですね。特に複素数平面の応用問題はとてつもなく難しい問題が多いので高2から十分準備をすべきと思います。



数2B、数1A編


勿論、大学によって出題傾向は大きく異なりますが、やはり重要単元はベクトル、数列、微積、確率、図形と方程式あたり


でしょうか。個人的にはベクトル、数列が最重要単元のように思います。数2の微積は数3と比べて公式も少ないし、


三角関数や指数対数は入ってきませんので簡単なイメージがありますが、難関大学の微積は場合分けが非常に細かい


ケースだったり、グラフの概形をイメージするのも困難で問題の意図を読み取るのも難しい問題も結構あります。


特に、一橋大の数学。





全般的に言えるのは、高2までに数3Cの範囲を全部終らせ、典型問題は反射的に短時間で解けるようにすることです。


難関大学になればなるほど、典型問題は出題されませんので、本番は初見の問題ばかりと覚悟していた方がいいと思います。


では初見の難問をどう対応すべきなのか。それは、典型問題をマスターした後は、やはり人に頼らず自分の頭で


徹底的に「あーでもない、こうでもない」と問題と格闘することです。初見の問題で解けないからすぐに正解を


見て「なるほど!」と納得し解法を覚える。これが表面的な勉強なのですが、もっと深く掘り下げて真実を追及するような


姿勢がとても重要です。


あとは、解けなかった問題、間違った問題への対処ですね。計算ミスや単純なケアレス・ミスは不要ですが、やはり


復習を丁寧にやることに尽きるのではないでしょうか。この復習がいい加減だと、それに見合う結果しかついてこない


ように感じます。




さあ、泣いても笑っても2月25日はもうすぐです。悔いの残らぬようやり切って欲しいです。


健闘を祈ります。





2024年1月1日 謹賀新年


あと2週間で共テ本番を迎えます。


一般に難関大学の配点比率は共テより二次試験の方が圧倒的に高いですが、ここで躓くと志望校変更も視野に


入てくるかもしれませんし、精神衛生上もよくありません。なので、附設、附設、筑陽の高3 3名の生徒さんには万全を


期して共テ本番に臨んで欲しいですね。


中3の2名も試験は先ですが、1日1日を大切に最後までベストを尽くしてほしいです。




新年なので自戒を込めてメッセージを発信します。^^


何か目標を立てて、それを実現する、達成するには先ずは「思いの強さ」がとても大切だと言われています。


全く同感なのですが、思いが強いだけでは何も成し遂げることが出来ないのも事実です。


やはり、一番大事なのは「行動」です。


すぐに行動に移す


行動を徹底的に継続する


これに尽きるように思います。


人間は基本怠け者ですから、何か行動しようとしたときに面倒くさい、だるいとか言って第一歩を踏み出せない


もしくは第一歩を踏み出すのにやたら時間がかかるケースが多いように思います。でも、実際にやってみたら


大したことはない、もっと早くやっておけばよかったと感じるケースは多々あります。


そこで、今年は特に「何も考えずに」と言ったら語弊があるかもしれませんが、とにかくすぐに行動に移すことを


強く意識したいです。深く考えすぎると、リスクばかり考えすぎて第一歩を踏み出せなくなります。




「人生は思った通りにはならないが、行動した通りになる」




どこかの住職さんが言われた言葉ですが、今年はこの言葉を胸に刻んで日々頑張っていきたいと思います。





2023年12月1日 ラストスパート


残された日数は、共テまで43日、国公立前期試験まで86日、福岡県公立高校入試まで95日です。


マラソンで言えば、42.195kmのうち42kmを超えたあたりでしょうか。


もう後は無我夢中で走るだけ。それしかないですね。


とは言え、やはり頑張りさえすればそれでよいのかというとそうではないように思います。



大事な点をいくつか挙げます。



@何をやるのか、何を捨てるのかの優先順位を決めること。


何をやるのかと同じ位重要なのは、何をやらないのか、何を捨てるのかを決めることです。


例えば、理系で共テの古文が圧倒的に苦手な生徒がいたとします。時間が豊富にあるのであれば話は別ですが、


今からやっても手遅れなのは明白です。であれば古文は置いといて、他の得意科目やちょっと苦手な分野に時間を


割くべきです。受験はトータル勝負ですから、全科目、全単元が完璧に出来る必要はありません。



A付け焼刃の知識や小手先のテクニックは通用しない


この時期は時間がないのでどうしても焦りが生じてきます。そうすると間違えた問題の解説を読んでいても、


どうしても急ぎたいが故に深く思考することなく先に進みがちです。しかし、このやり方では平日5時間以上、


休日10時間以上勉強していたとしても結果は出ないように思います。というか、昨今の入試問題では共テも含めて


表面的な知識だけで解けるような問題はほとんど出題されませんので、無駄に終わる可能性が高いです。


よって、表面的な理解に終始しているような緩い勉強では正解に辿り着けませんので、この時期はいたずらに


量を追い求めるのではなく、やるべきこと(例えば共テ過去問、志望校の赤本、ちょっと苦手な分野の克服等)を


絞って質を徹底的に追及する方がベターだと思います。納得いくまで徹底的に考える勉強でないと、難関大の入試問題


には太刀打ちできません。


あと間違った問題は、反射的に解けるようになるまで何度も繰り返す必要があります。←これとても大事!



Bもう一度基本の再確認を!


英語で言えば、速単の約1900語、ターゲットの後半を除く約1500語レベルの再確認は絶対必要です。


数学、物理、化学等理系科目も教科書に出てくるような公式、定義、定理だけでなく、典型問題も最終確認したいです。





さて、この時期になると来年のことも色々考えねばなりません。個人塾なので授業などの教務だけでなく、マーケティング


や営業等も考慮する必要があります。2月までは教務に全力投球ですが、平行してチラシ広告も準備する必要があります。。


3月にはちょっと時間が空くと思いますので、このホームページを全面的に書き換える予定です。


あと今更ですが、来年度は高校数学の動画作成にも取り組むつもりです。楽しみです。^^





2023年11月1日 あと僅か


共テまで残り2カ月半、国公立前期試験まで4カ月弱です。


あっと言う間に時は過ぎ去り、本番を迎えます。


あとは最高の熱意を持ってやるだけですね。


今後、苦しいこともたくさん待っていると思います。


逃げ出したくなるときもあると思います。


すべてを投げ出したくなるときもあるはずです。



それでもガッツで最後までやり切るしか道はありません。


ガッツや根性という言葉は、昭和の遺産のような言葉で、今の時代には殆ど馴染まないかもしれませんが、


時代に関係なく何か事を成そうとすれば、やはりとても大切なものです。


普通の大学受験であればそこまで必要ないですが、旧帝、医学部、早慶の看板学部に合格したいのであれば、


そこまで求められると思います。





2023年10月1日 数3C


理系の人は数3Cが必須ですが、やはり相当時間をとられるので負担は大きいです。


中でも複素数平面と積分は多くの理系の人間にとって、非常に重たい単元だと思います。


複素数平面がなぜ難しく感じるのかというと、教科書で出てくる基本的な定義や定理を理解しても


応用問題は中々解けるようにならないからです。


複素数のおける絶対値の意味、極形式、偏角、ド・モアブルの定理、n乗根、垂直二等分線や円の方程式、回転移動、


一直線上にある条件、垂直条件、実数条件、純虚数条件あたりは最低でもおさえねばなりませんが、


これを正確に理解して頭の中にINPUTしていたとしても、即多くの応用問題が解けるようにはならないです。


複素数平面の応用は何から手をつけて、どうロジックを展開していけばよいのか分かり辛いです。^


そう考えると、やはり定義や定理だけでなく、できるだけ数多くの問題を解いて解法パターンをある程度自分のものに


していく必要があります。ベクトルが出来れば、複素数平面は楽勝という声も聞きますが、個人的には


そう思わないです。また、難関大学の2次試験では意外と出題されますので、やはり大事な分野です。



あとは積分ですね。数1A、2Bの全単元との融合問題も多く、高校数学の天王山みたいな単元です。


面積や体積の応用問題の前に苦労するのが、積分の計算です。微分の計算と違って本当骨が折れます。


分数関数、三角関数、指数対数等の基本公式をマスターし、置換、部分積分等の典型的なパターンを理解すれば


そこまで難しくないですが、これが複雑に組み合わさっていたり、特殊な解き方をしないと答えが出ないタイプは


結構大変です。置換して3回部分積分を繰り返すような問題は、結構疲れますね。> <



下記の問題は京大の入試問題ですが、やはり簡単に解かせてくれないですね。


解法を丹念に追えば、そこまで難しくはないかもしれませんが、自力で正解を導くのは容易ではないと思います。





とは言え、このレベルを超えてこそ難関大学に合格していくわけですから、やらないわけにはいきません。



今日は、塾内テストの数学で初の満点が出ました。^ ^


附設のI君ですが、まあ大したものです。うちの塾内テストは結構難易度を高めに設定しているので、80点以上


取る生徒はまずいないです。百点満点中、平均一桁のときもざらにあります。


100点が何度も続くようであればガチで凄いです。



夜は現在大学4年生の卒塾生であるUさんから電話があり、「無事小学校の先生に決まりました!」との報告を


受けました。彼女は中2のときに入塾してきたのですが、当時の学力から考えると小学校教師になるなんて露程にも


思っていませんでした。^ ^   大学生になって余程頑張ったのでしょう。立派なものです。


あと律儀に報告してくれて有難うございます。


(追記)


復習の重要性に関して再度書き込みたいと思います。


いわゆる応用問題、難易度が高い問題に関しての話です。


最初に解けなかったり不正解というのは全く構わないのですが、その後の対処はとても大切です。


復習というのは模範解答のロジックを再度上っ面だけ追いかけることではなく、白紙を持ってきて自力で0から


解き直し、正解することです。自分でペンを持って白紙に正解を再現できなければ、その問題をクリアしたことには


なりません。正解しなければ、出来るまで何度も執拗に繰り返す必要があります。



やはり大多数の人間はこの部分が甘いと感じます。いや、やらねばならないというのは頭の中で理解していた


としても、他にやることが在りすぎて、中々思うように対処できないというのが実情なのかもしれません。


しかし、やはりやりこまないと真の実力はつかないように思います。





2023年9月1日 本番まで残り半年


本番まであと僅かです。


共通テストまで5カ月弱、国公立2次試験まで半年、福岡県公立高校入試まで半年強。


特に高3生は日々いろんなプレッシャーと戦いながら頑張っていると思います。



「やることが多すぎて、ストレスが溜まる」


「自分としては頑張っているつもりだけれども、中々結果に表れない」


「赤本解いていても解けない問題ばかりで自信喪失」


「気ばかり焦って前に進まない」


いろんなネガティブな感情が渦巻いている人もいると思いますが、逆に順風満帆に進み、自信満々の受験生は


超少数派だと思います。



焦る気持ちも分かりますが、やはり今から半年間は恐ろしいまでの覚悟を決めて、最終ゴール目指して完走


しなければなりません。


大事なことは最後までやり切ること。


最後までやり通すこと。


今ここで投げ出したら、一生後悔しますよ。



あとは気持ちの問題。


合格したら良いなぁではなく、何が何でも合格するんだという強い気持ち。


この思いを持ちながら勉強することです。


これめっちゃ大事です!



最後に、1問1問を大切にして欲しいです。


目の前の問題を、本番の問題と思って解くことです。


解けなくてもいい。


解けなかったら、どこで間違ったのか、本質は何なのかをきちんと理解し、解けるようになるまで何度も復習


(要は白紙を持ってきて解き直し)することです。


復習命です!



もしかしたら一生のうちこれほど勉強する時期はないのかもしれません。


苦労が大きければ大きいほど、来春の栄冠は大きな喜びに包まれることでしょう。





2023年8月1日 英単語はほぼ完璧に!


中学生には高校生になったとき文系or理系どちらに進もうと英語はついて回るので、今から英語は必ず得意科目


にするよう口酸っぱく言っています。とは言え、英語は成果を出すのに最も時間が掛かる科目であり、順風満帆という


わけにはいきません。



英語力の根底には英単語・英熟語、英文法、SVOCの構文解析があり、その上に長文読解や自由英作文等


が乗っかってきます。その土台となる英単語、英熟語の暗記に関しては、従来英語長文から覚えるのが鉄則との


認識でいたのですが、相当英語の長文を読み込んでも、ターゲット1900の後半500語位に相当する英単語に


出会うことは多くありません。しかしながら、国公立大学の2次試験の英語長文では意外というか頻繁に


登場してきます。東大、京大レベルだけでなく、地方の国公立大学レベルでも結構出てきているのが実態です。


これらはやはりターゲット1900のような英単語帳を通して暗記していくしかないですね。


もし英単語帳を真面目にやっていなかったり、軽視していれば、文脈から類推するしかありません。


それでも1つの文に複数の未知の英単語がでてきたら、いくら類推力に長けていたとしても限界があります。


従いまして、従来は学校や塾の長文教材から英単語をマスターしてもらうという手法を取っていたのですが、


このやり方では難しめの英単語に対応できないということで、今は方針転換しています。


あと大事だと思うのは、多義語への対応です。1つの英単語が1つの意味しかもっていないというのは少なく、


ふつう複数の意味を持っています。代表的なものだけ覚えるのではなく、ある程度は複数の意味(多いときは5つ


位)を覚える必要があります。



character・・・性格、人物、文字、特徴

challenge・・・挑戦、異議を唱える、難問

reserve・・・予約する、取っておく、蓄え、慎み


高校生に対しては、共通テスト重視の人には速読英単語のみ、国公立2次重視の人は速読英単語+ターゲット1900


をほぼ完璧に覚えるよう毎週テストをしています。英熟語はターゲット英熟語のみです。これらをマスターしつつ、


あとはいろんな大学の赤本で長文を解きまくるというスタンスを取っています。






2023年7月1日 洞察力+発見力


今更ながらの話になるのですが...


今回は共通テストの話です。


共テはもう過去のセンター試験とは比べ物にならない位難しいです。


センター試験は知識を覚えて代表的な問題の解法パターンをマスターしておけばある程度は通用する世界でしたが、


共テでは悲しいくらい通用しないですね。では、何が問われているのかというとやはり考える力です。


常日頃から、問題の本質が何なのかを徹底的に追及する姿勢が重要であり、柔軟な物の見方、深い洞察力、論理的に


思考する力、的確に表現する能力等が強く求められているように感じます。


しかも問題の量が多いので、それをハイスピードで処理していく能力も必要です。



2022年の数1Aは平均が40点を切るという歴史に残る、超難易度の高い年でした。


これを塾生の皆さんに解いてもらいましたが。予想以上に厳しい結果でした。私は最初にその結果を見たときは、


数学が相当出来る生徒でないと7割超えは厳しいという結果から、「努力が報われない問題ばかり出題するなんて


理不尽すぎるわ」と失望しましたが、よくよく考えれば理解を伴わない公式や解法パターンの丸暗記では今からは


通用しませんよということです。ですので、ちょっと数学が得意程度のレベルでは全く点が取れない世界です。


また、これは数学に限った話ではなく全科目について言えることです。



今後の対応策について書きます。


新単元に入ったときは、やはり典型問題の解法パターンの理解、暗記は必要です。


演習問題を読んで、すぐに解説を読み、解法パターンの理解、暗記に走っていいと思います。


しかしながら、新単元が終った後は話は別です。


志望大学の赤本や難易度の高い問題を解くとき、5分考えて分からなかったらすぐ解説を読んでというよりも


最低でも20分、問題によっては1時間位は徹底的に考えるべきです。そうしないと、本物の思考力は身につかず、結局


いつまで経っても応用問題や難問は解けるようにはならないです。特に初見の問題に関しては厳しいでしょう。


一見、たった1問に1時間も費やすのは非効率的な勉強に見えるかもしれませんが、5分ですぐ答えや解説を見るやり方では


0ベースで自ら思考する機会が奪われるわけですから、例え数多くの問題をこなそうと深い思考力は育ちません。浅いままです。


自分の頭で他人や他のものに依存せず思考することは非常に疲れることであり、大変ではありますが、あーでもないこうでもない


と考えている最中が一番力が付いているときです。


今、時代が求めているものは、自らの頭で徹底的に考えることが出来る人間だと思います。






2023年6月1日 スピードは本当に重要


前回書いた九医のI君の話ではないですが、勉強するときはとにかくスピードアップを心掛けたいです。


目標としては普通の人の3倍の速さで勉強する。思考するときも、暗記するときもとにかくスピード重視で


前に進む。


そうすれば、作業量は3倍にアップします。3倍の量を日々こなしていくことができればそれはとても大きいですよね。


特にスタートで出遅れたと感じている人、理想と現実が恐ろしく乖離している人は(例えば偏差値70の学校を


目標としているのに、現状は50前半位で低迷しているケース)、人の3〜5倍のスピードで走らないと間に合いません。


◆速くやったときのメリット

・量をこなせる

・集中力が増す

・達成感が得られる



◆のんびりやったときのデメリット

・量をこなせない

・集中力が途切れ、雑念が湧いてくる可能性が高い

・達成感、充実感を得にくい


唯一、スピードを落としても構わないと思えるケースは、超難問の問題を解くときロジックを1つ1つ丁寧に確認

していくときくらいでしょうか。この場合は、スピードよりもじっくり誤魔化さずにやることの方が大事だと思います。



私が日々やっている授業も同様です。


うちは個人塾なので、授業は私1人ですべてやっています。


従いまして、授業は物理的に長時間取ることが出来ずベースは1コマ90分になっています。


その中で強く意識しているのは、最低でも2〜3倍のスピードで進めることです。


そうすれば、単純計算でも普通に3〜4時間やった授業と同等の量はこなしており、殆どの生徒のテスト結果は良好です。


そうは言いながらも、昔は1コマ150分でやっていたときもありました。


これは集中力が中々持たないですね。生徒たちだけでなく、私自身も。


それよりも今のやり方の方が質、量、アウトプットすべてにおいて昔より上回っていると思います。




下記の問題は、京大の関数系の入試問題です。


類題も含めて、著名な問題集(大学への数学やプラチカ等)には必ず載っている定番の問題と言ってもいいと思います。


もし入試本番で初めてこの類の問題を解くのであれば、おそらく正解する可能性は低いと思います。


しかしながら、入試前に一度でも触れていれば正解する可能性は非常に高いはずです。


やはりいくら難関大学と言っても全てが難問・奇問のオンパレードではありませんので、標準+αの問題は確実に


完答を目指すべきです。恐ろしいレベルの超難問は一部の天才を除けば殆ど解けないと思いますので、そこで合否


が決まるとは思えません。大事なのは確実に取れる問題は確実にとり、如何にケアレス・ミス等の失点を少なくできるかが


ポイントです。要は入試で勝つには定番の問題は必ず解けるようにすることであり、その為には数多くの問題に触れておく


ことです。量は質を凌駕すると言えます。








2023年5月1日 今日の目標を何が何でもやり遂げる強い意志は絶対に必要


「来春XX大学、XX高校へ合格したい」


目標を掲げることは大事なことであり、その実現に向けてモチベーションを高め、維持することもとても大切です。


しかしながら、それよりももっと大事なことは、今日1日のAction Listを必ず終らせることです。


誘惑に打ち勝ち、弱気な心を克服して、今日1日の掲げたゴールに辿り着かなければなりません。


ここが弱いと、難易度の高い大学、高校への合格は不可能です。


遠い先の目標は頭の片隅に置いておいて、目の前の目標を一つ一つ丁寧につぶしていく。


これが王道のように思います。




あと、繰り返しになりますが演習問題を解くときは必ず下記のフローで進める必要があります。


ここがいい加減で中途半端な人は、どれだけ長時間勉強しようが、日々のAction Listをどれだけ完璧に


こなそうが力が付かないのは言うまでもありません。(特に数学や理科の理系科目)








先日九大病院でふと思い出したのが、附設から九大医学部に進んだIH君のことです。


今、26歳なので研修医として頑張っている最中でしょうか。


彼との思い出は多々あるのですが、やはり強烈に印象に残っているのは彼の尋常でないスピード感でしょうか。


問題を解くときだけでなく、板書した内容をノートに写すときもそれはもう恐ろしい位の速さでした。


何かに取りつかれたかのように、タッタタッタペンが走っていましたね。


あれだけ速いのだから、塾での授業もドンドン進めることができ、短時間でも相当なボリュームをこなした印象が


あります。


もう一点あげれば、彼の意志の強さです。彼はちょっと体調が悪い時があり、入院していたときがあります。


ちょうど退院した次の日が塾の授業だったので、こちらも気を遣って「もう少し体調が安定してから塾に来てね」


と言っても、退院翌日の授業にケロッとした顔で来ていました。これは中々出来ることではないです。


また、当時は1週間まるまる時間割が埋まっていて、彼の時間を取れない状況でした。


せいぜい月曜日の午後10:00〜11:30しか空きがなく、それでも良いと熱心に通ってくれました。


これも中々簡単にはできることではないですよ。こうした彼の常日頃からの努力が九医合格に導いたのだと思います。


またいつか彼とは会ってみたいですね。どれだけ立派なドクターになっているのか楽しみです。






2023年4月1日 新学期スタート


今年は高3、中3の受験生が多いので、相当の覚悟を持って来春の全員合格を目指し頑張っていくつもりです。



さて、受験生活で大事なことはたくさんあるのですが、真っ先に挙げたいのがやはり勉強時間の確保です。


目安として高3は平日5〜6時間、休日10〜12時間位でしょうか。


毎日これを実践するとなると、確かに長いです。


長時間勉強はしばしば苦痛を伴うものですが、来春合格したときの喜び、不合格になったときの苦しみ、悲しみ等を考えれば


今は我慢して頑張り通すしかありません。


もしいつまで経っても長時間勉強が出来なければ、来春それに見合う結果しか出ないのは言うまでもありません。




あともう一つ大事にしたいのは、小さなことを大事にすることです。


演習問題は解きっぱなしにせず、間違ったところは丁寧に解説を読んで理解し、再度解き直すことが絶対に必要です。


理解することと自分で解くことは全く別次元の話です。かなりのハイレベルの問題になると、当然1問当たりに費やす


時間は30分以上はかかるので、その場合は計算も含めて全部解きなおすのではなく、正解パターンの方針をラフに書き出す


だけでも結構です。いや質と量の両方を追い求める時期なので、このやり方の方がベターです。そうすれば、30分を


5〜10分に短縮することは可能です。



大量の暗記物をこなすときも、適当にやって覚えられないと嘆くのではなく、何度も何度も繰り返して反復するのみです。


どんなに素晴らしい暗記テクニックを用いようと、繰り返しやらなければ身につかないです。


正直これらの作業は中々辛いものがありますが、最後に勝者となるのはこのような点を面倒くさがらずに覚悟を持って


最後までやり遂げることが出来る人間です。




今日授業でやった北海道大学の確率漸化式の問題です。


附設組は余裕を持って正解していました。^^